肺がん検診の重要性とは?早期発見のために必要なこと

「自分はタバコを吸わないから大丈夫! 肺がん検診は必要ない」と思っていませんか? 肺がんは喫煙歴の有無に関わらず罹患することがあります。

検診の必要性は安易に自己判断せず、定期的に肺がん検診を受診してご自身の健康を守りましょう。

それでは、気になる「なぜ肺がん検診が必要なのか」や費用などを項目ごとに確認していきます。

がんのリスク検査にお困りですか? ウェルテクトなら忙しいあなたの健康をサポート!

ウェルテクトをもっと知りたい!

肺がんの早期発見の重要性

肺がんの早期発見の重要性

肺がんの早期発見については記述公益財団法人日本対がん協会のホームページによると、「症状の出ないうちに検診を受診し、早期のうちに治療すれば約8割が治るようになりました。」とあります。

なぜ肺がんを早く見つけることが重要なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

肺がんの早期発見が生命を救う理由

肺は体に酸素を取り込み、二酸化炭素を外に出す働きをしている器官です。 肺がんの種類は非小細胞がん(腺がん、扁平へんぺい上皮がん、大細胞がん)と小細胞がんの4つに分けられ、 それぞれ特徴や治療法が異なります。

肺がんのリスク要因といわれているのが喫煙です。喫煙しない人に比べて喫煙者の肺がんリスクは男性で 4.4 倍、女性で 2.8倍です。

肺がんは早期から末期まで自覚症状がないことが多いといわれていますので、検診による早期発見が非常に重要です。

肺がんの早期発見による治療の選択肢の増加

肺がんの治療は非小細胞がんと小細胞がんでは異なります。

肺がんに対する療法は大きく分けて手術、放射線治療、薬物療法、緩和ケア/支持療法の4つがあります。

がんの大きさや広がり、転移の有無などの組み合わせによってステージが決まり、療法は4つのうちから選択されます。

最近では手術には手術支援ロボットが使われているほか、陽子線治療や重粒子線治療を使った放射線療法、 さらには免疫ががん細胞を攻撃する力を保つ免疫チェックポイント阻害薬などの薬物療法も進化し、 治療の選択肢が広がっています。

肺がんの早期発見による予後の改善

国立がん研究センターがん情報サービス『人口動態統計がん死亡データ』によると、 肺がんはがんのなかで死亡数が男性で1位、女性で2位となっています。

しかし、ステージⅠ期で発見されると、5年後の実測生存率は74.3%と高いのですが、Ⅱ期は47.0%、Ⅲ期は27.2%、Ⅳ期は8.0%と低くなっていきます。

参考:国立がん研究センターがん情報サービス『院内がん登録生存率集計』肺癌 2015年5年生存率

がん検診の必要性とメリット

がん検診の必要性とメリット

肺がん検診には市町村事業における「対策型検診」と人間ドックなどの「任意型検診」があります。

厚生労働省『国民生活基礎調査』によると、肺がん検診の受診率(2022年)は男性53.2%、女性46.4%で 対象となる人の半数しか受診していないという統計がでています。

がん検診の必要性とは?

がん検診は健康な人と、がんの可能性が少しでも疑われる人を見極める「スクリーニング」が目的です。 そこでがんが疑われる方は要精密検査となり、医療機関で再度検査を受けることになります。

つまり、がん検診はがんの発見の入り口になる重要な検査ということです。

通常、医療機関を受診するのは痛みや発熱など、症状が出た場合が多いですが、 そういった症状がなく、がんを見つけるには定期的ながん検診が最適です。

がん検診による肺がんのリスク低減

がんの中でも肺がんは罹患数(約127,000例)と死亡数(約76,000人)の差があまりなく、予後が悪いことで知られています。

しかし、さきほどお示しした通り、早期に発見すれば5年生存率は70%以上あります。 進行した状態で見つかる前にがんを発見することが大切だとお分かりいただけることでしょう。

参考:国立がん研究センターがん情報サービス『人口動態統計がん死亡データ(2020年)』『全国がん登録罹患データ(2019年)』

がん検診による早期発見のメリット

肺がんは早期発見すれば、治療の選択肢が広がるといわれています。 がん細胞をすべて取り除いて根治を目指す治療法に手術があります。

近年は胸腔鏡や手術支援ロボットを使って体に負担が少ない手術ができるようになりました。

しかし、対象は小細胞肺がんのステージⅠ・ⅡA期、非小細胞肺がんのステージⅠ・Ⅱ期および一部のⅢ期に限られるということです。 手術療法を選択するには早期に発見できるかが大きなカギとなっています。

年4回の自宅検査をもとに医師と健康相談できるサービスで忙しいあなたの健康をサポート! ウェルテクトでがんのリスク検査を解決!

 ウェルテクトをもっと詳しく知りたい!

肺がん検診の方法と頻度

肺がん検診の方法と頻度

肺がん検診には市町村事業における「対策型検診」と人間ドックなどの「任意型検診」があります。

対策型検診では 市町村からの補助のもと40 歳以上の方が対象で、年1回行われます。

今回は大阪市を例にご紹介します。

肺がん検診の具体的な方法とは?

大阪市の対策型検診の検診項目は問診、胸部エックス線検査および喀痰細胞診です。

胸部エックス線検査では、胸部にエックス線を照射して肺がんをはじめ、肺や心臓の異常がないかを見ます。 検査による痛みはほぼなく、エックス線による放射線被ばくによる健康被害についてもほとんどないとされています。

大阪市では喀痰細胞診は50歳以上かつ「喫煙本数×喫煙年数」が600以上の方を対象としています。 胸部エックス線検査と併用して行われ、痰に含まれる細胞を調べます。

肺がん検診の頻度とは?

肺がんは早期発見が特に重要であることはお判りいただけたかと思います。 年に1回、40歳以上の方は肺がん検診を受けることが推奨されています。

働き盛りの40歳代は大きな病気とは縁がないと思う方も多いかもしれませんが、十分注意してください。 特に喫煙は肺がんとの因果関係が指摘されていますので、心当たりのある人は意識的に受診しましょう。

がんは知らず知らずのうちに増殖を繰り返しますので定期的な検査が必要です。

肺がん検診の受診時期と費用

肺がん検診は予防を目的としているため、保険は適用されません。 対策型がん検診については受診時期や費用は市区町村によって異なります。

大阪市では肺がん検診は無料ですが、喀痰細胞診については有料(4,000円)です。詳しくはお住まいの市区町村にお尋ねください。 受診券が配布されますので、そちらの指示に従って受診しましょう。

任意型検診では受診する医療機関や検診内容によって受診時期や費用などは異なりますので、詳細は医療機関にお問い合わせください。

まとめ

まとめ

肺がんはがんの中でも予後が悪いことで知られており、自覚症状もないことが多いことから早期発見が特に重要です。

早めに見つけることで、治療の選択肢が広がることがあります。 喫煙している方はもちろん、40歳を超えた方も年に1回は肺がん検診を受けることで健康を守りましょう。

がんのリスク検査にかかる時間を大幅削減! 年4回の自宅検査をもとに医師と健康相談できるサービスで忙しいあなたの健康をサポート

ウェルテクトの購入はこちら

ご注意事項 リスク検査「ウィルテクト」の性質について:
当検査では、健常者とがん患者から得られた解析結果を照らし合わせ、リスクの度合いを情報として提示します。この検査は体内環境におけるリスクを把握することを目的としています。健康診断や精密検査などのメディカルチェックや疾患予防への対策検討等への参考として利用されます。

検査結果の有用性について:
診断を目的として実施する画像解析や血液・生化学検査等に代わるものではありません。また、体内にがんがあるかどうかを判断する検査ではありません。がんの診断にはがん種ごとに定められているガイドラインに基づく診断が必要です。

参考文献との関連性について:
紹介した検査は、参考文献の統計データを基にお客様の遺伝傾向を予測するものであり、現在のお客様の健康状態とは異なる場合があります。

医療行為との区別について:
当記事で紹介した検査は、医療行為に該当せず、診断ではありません。検査結果は医師の診断内容や処方箋を置き換えるものではありません。