全身がん検査の費用はいくら?全身がん検査の種類や評判を徹底解説

「全身がん検査はいくらかかるの?」この記事ではそのような疑問にお答えします。 がんの早期発見のためには、自治体や職場のがん検診を定期的に受けることが重要です。

近年は、一度に全身のがんリスクを調べられる「全身がん検査」が注目されています。 本記事では、全身がん検査の種類やメリット・デメリット、費用、口コミ・評判などについて網羅的に解説します。

これから受診を考えている方にも、知っておくと役立つ情報が満載です。

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全身がん検査とは?

全身がん検査とは?

全身がん検査とは、一度に全身のがんリスクを調べることができる検査のことです。

従来からの「PET検査」と、最新の「DWIBS」の2種類があります。

それら2つの検査の精度は同程度で、病変が見つかっても確定診断をするためには他の検査を受ける必要があるなど、共通点もあります。

しかし、原理や方法は大きく異なり、DWIBSの方がより身体的な負担が少ないなどのメリットが多く、受診する方が増えています。

がん検査を全身受ける場合の検査箇所

全身がん検査で、検査をすることができる範囲について解説します。 PET検査では頭部から膝上までを検査しますが、DWIBSでは頸部から骨盤までを検査します。PET検査の方がやや範囲が広いです。

しかし、PET検査の方で検査できる脳については、もともとブドウ糖が集積しやすい部位なので、脳腫瘍の発見は難しいとされます。

これに対して、自治体や職場のがん検診では、基本的に厚生労働省が推奨する「胃がん」、「大腸がん」、「肺がん」、「乳がん」、「子宮頸がん」の5種類のみを対象としています。

PET検査

全身がん検査のうち、従来から行われてきた「PET検査」の概要を解説します。 PET(陽電子放出断層撮影)検査とは、がん細胞が正常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質を利用した画像診断法です。

放射性フッ素を付加したブドウ糖(FDG)を静脈注射し、PETカメラという装置でFDGの分布を撮影します。がんの有無や広がりを調べるためだけでなく、がん治療の効果や再発の有無の確認のためなどにも利用されます。

近年は、がんの位置を特定しやすくするために、CT検査と組み合わせた「PET-CT検査」もよく行われています。

DWIBS

全身がん検査のうち、最新の技術である「DWIBS(ドゥイブス)」の概要を解説します。 DWIBS(背景抑制広範囲拡散強調画像)とは、「全身MRI」とも呼ばれ、MRI装置を用いて頸部から胸部・腹部・骨盤までを一度に撮影する画像診断法です。

MRIの原理は、強い磁場の中で体に電磁波を当て、体内の水素原子が共鳴して発する電磁波を電気信号に変換して画像にするというものです。あらゆる方向から体内の断層写真を撮影することができます。

通常のMRIは胸部や腹部のように部分的に撮影しますが、DWIBSではほぼ全身を撮影します。

がん組織のように、細胞密度が高く水分子の動きが遅い部分を検出することで、病変部の位置が特定できるのです。背景を抑制することで病変部の画像が鮮明になります。

全身がん検査のメリット・デメリット

全身がん検査のメリット・デメリット

このセクションでは、まず全身がん検査のメリット・デメリットを説明します。

そして、実際に受診した方のインターネット上の口コミや、どのような方が受診するべきかについても説明します。

どのがん検査にも、必ずメリットとデメリットの両方があります。デメリットについても理解して納得したうえで、受診するかどうかを判断することが重要です。

全身がん検査のメリット

全身がん検査のメリットについて、PET検査とDWIBSに共通するメリットと、それぞれの検査のメリットに分けてご説明します。

① 共通のメリット

・一度に全身のがんリスクを調べることができて、効率的である。

・部分検査での対象外のがんの見逃しリスクをある程度低減できる。

② PET検査のメリット

・早期がんを発見しやすいとされている。

・タトゥーが入っている方や体内に金属が入っている方でも受診できる。

・DWIBSで見つけにくい肺がんや大腸がんなども見つけやすい。

③ DWIBSのメリット

・通常は検査前の食事制限や薬剤の注射がない。

・被曝リスクがない。   

・糖尿病があっても受けられる。

・検査前と検査後の待機時間がない。

・PET検査で見つけにくい尿路系がん(腎臓がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん)も見つけやすい。

全身がん検査のデメリット

全身がん検査のデメリットについて、PET検査とDWIBSに共通するデメリットと、それぞれの検査のデメリットに分けてご説明します。

① 共通のデメリット

・検査費用が他のがん検査と比べて高額で、原則として保険適用外である。    

・受診できる医療機関が多くない。

・病変が見つかっても他の検査を受けなければ確定診断できない。

② PET検査のデメリット

・脳腫瘍や尿路系がんのように発見しにくいがんもある。  

・検査前の食事制限や薬剤の注射がある。

・ガンマ線の被曝リスクがある。 

・糖尿病があると受けられない場合がある。

・検査前と検査後に待機時間があり、トータルで3時間程度かかる。

③ DWIBSのデメリット

・肺がんや大腸がん、胃がんのように発見しにくいがんもある。 

・人工関節やペースメーカーなど、体内に金属が入っていると受診できない。

・タトゥーが入っていると受診できない。 

・閉所恐怖症の方には検査時の苦痛が大きい。

全身がん検査の口コミ

実際に全身がん検査を受けた方の口コミをご紹介します。どちらも「寝ているだけであっという間に終わった」という声が多いです。

① PET検査

・すべてスムーズに進み、落ち着いた環境の中、リラックスして受診することができた。

・乳がんになっていたなんて大変ショックを受けましたが、これから前向きに治療したいと思っています。早期発見できた事、現代の医学の進歩に心から感謝しております。

・もっと安く受けられるといいなあと思います。

・父の検査結果は肺ガンで、今は治療中です。全国でPET検査があるのは大きな総合病院でも少ないことを後で知りました。

② DWIBS

・PET検査と違い、検査前の注射や被曝がないし、時間も1時間ぐらいでした。途中息を止めることがあるため、眠気と戦いながらの検査でしたが、これでがんの発見が少しでも早くできるのなら多少高くても受ける価値はあるかと思います。

・ヘッドホンからはオルゴールの音楽も流れており、あっという間に検査が終わりました

・私は軽度の閉所恐怖症をもっていますが、全然大丈夫でした。

・検査の時は所定のヘッドホンを装着しましたが、かなりうるさく感じました。ただ、食事制限もなく、造影剤などもないので個人的には楽な検査だと思いました。

・診断結果の内容説明や今後のアドバイスなどが欲しいと思いました。

全身がん検査を受けるべき人とは

全身がん検査は、以下のような方に受診をおすすめします。PET検査とDWIBSのどちらを受けるかは、それぞれのメリットとデメリットを十分に比較検討して決めることが重要です。

・特定部位に絞るのではなく、全身のがんのリスクを調べたい方

・仕事などで忙しく、効率的にがん検査を受けたい方

・がんの罹患率が増える40代以降の方

・がんに罹患した近親者がいる方

・喫煙や過度の飲酒、肥満など、病気のリスクを高める要因がある方

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全身がん検査の費用と保険適用

全身がん検査の費用と保険適用
先述の通り、全身がん検査の費用は、他のがん検査と比べると高額になります。 このセクションでは、費用の相場や保険適用の有無、費用の補助制度について解説します。

全身がん検査にかかる費用

人間ドックなどによる自由診療で全身がん検査を受診する場合は、健康保険の対象外で全額自己負担となります。

PET検査の費用の相場は10万円程度で、DWIBSの検査費用の相場は5万~8万円程度です。DWIBSの方が低めに設定されていることが多いです。

全身がん検査は保険適用?

全身がん検査の費用は原則として全額自己負担です。 ただし、他の検査でがんの疑いがあると判定され、精密検査が必要な方が受診する場合は、健康保険が適用される場合があり1~3割負担となります。

例えば、PET検査では、早期胃がん以外のがんで、他の検査や画像診断により病期診断や転移、再発の診断が確定できない場合に、健康保険が適用されます。

また、がん治療効果を確認する目的で受ける場合も保険が適用されます。 PET検査の費用の相場は10万円程度ですが、3割負担だと3万円程度で受けることができます。

全身がん検査に使える費用補助制度はある?

人間ドックの費用は全額自己負担なので、高額な全身がん検査の受診をためらう方もいるかもしれません。 しかし、人間ドックには各種補助制度があります。

まず、国民健康保険に加入している方は、自治体に補助制度があれば利用することができます。補助を受けるためには、一定の年齢以上、保険料の滞納がない、同じ年に健康診断を受けていないなど、各種条件があります。

次に、社会保険に加入している会社員の方は、全国健康保険協会(協会けんぽ)や健康保険組合に補助制度があれば利用することができます。人間ドックを割引価格で受けられる場合や、補助金が支給される場合などがあります。

これら以外に、民間の保険会社の生命保険に加入している方は、人間ドックを割引価格で受けられる場合もあります。 ただし、PET検査やDWIBSはそれらの補助の対象外になっている場合もあるため、注意が必要です。

まとめ

まとめ

今回は、全身がん検査について解説しました。

・一度に全身のがんリスクを調べられる検査で、従来からの「PET検査」と最新の「DWIBS」がある。

・PET検査はがん細胞に薬剤が集積する性質を利用し、DWIBSはMRIの技術を使用。

・メリットは、一度に全身のがんリスクを調べられることなど。

・デメリットは、費用が高額で受診できる施設が少ないことなど。

・PET検査とDWIBSのそれぞれにもメリット・デメリットがあり、受診前に十分に検討を行うことが重要。

・費用は原則として全額自己負担で、PET検査は10万円程度、DWIBSは5~8万円程度。

・条件によっては保険が適用されたり、補助制度が使えたりする場合がある。

全身がん検査は、効率的かつ楽にがんの検査ができるため忙しい方にもおすすめです。

これから先の人生を健康にすごすため、検査のために1日だけ使ってみてはいかがでしょうか。

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ご注意事項 リスク検査「ウィルテクト」の性質について:
当検査では、健常者とがん患者から得られた解析結果を照らし合わせ、リスクの度合いを情報として提示します。この検査は体内環境におけるリスクを把握することを目的としています。健康診断や精密検査などのメディカルチェックや疾患予防への対策検討等への参考として利用されます。

検査結果の有用性について:
診断を目的として実施する画像解析や血液・生化学検査等に代わるものではありません。また、体内にがんがあるかどうかを判断する検査ではありません。がんの診断にはがん種ごとに定められているガイドラインに基づく診断が必要です。

参考文献との関連性について:
紹介した検査は、参考文献の統計データを基にお客様の遺伝傾向を予測するものであり、現在のお客様の健康状態とは異なる場合があります。

医療行為との区別について:
当記事で紹介した検査は、医療行為に該当せず、診断ではありません。検査結果は医師の診断内容や処方箋を置き換えるものではありません。