尿で分かるがん検診とは?仕組みや費用、血液検査との違いを解説!
尿検査は、誰でも簡単に受けられる負担の少ない検査です。
日本のがん検診受診率が50%にも満たない中、尿で行うがん検診の手軽さが注目されています。 今回は、尿検査の仕組みと種類、費用、尿でがん検診を受けるときの疑問点やメリット・デメリットについて解説します。
“尿で手軽にがん検診を受けたい”という方にぜひ最後までご覧いただきたい記事です。
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尿で行うがん検診とは?基本情報を解説
尿で行うがん検診とは、主に尿に含まれる成分を測定することによって、がんのリスクを評価するものです。
尿検査にはいくつかの種類があり、検査の仕組みやがんリスクの指標、分かるがんの種類は異なります。
ここでは、それぞれの検査の仕組みや対象となるがんの種類について説明します。
尿検査の仕組み
がんのスクリーニングに用いられる尿検査の種類と仕組みは以下の通りです。
【尿細胞診・尿潜血検査】
尿に血液成分(ヘモグロビン)やがん細胞が含まれているかを調べることにより、膀胱がんなどの尿路系のがんのリスクが分かります。
【腫瘍マーカー検査】
がん細胞から作り出される腫瘍マーカーという物質が、血液や尿の中にどのくらい含まれているかを測定することによって、がんのリスクを予測します。
【線虫がん検査】
嗅覚の優れた線虫という生物ががんの匂いに反応する性質を利用して、1滴の尿からがんを見つける尿検査です。
【マイクロRNA検査】
がん細胞から産生されるマイクロRNAという核酸分子の種類と量を調べることにより、がんを見つけます。
尿検査で分かるがんの種類
各尿検査から分かるかんの種類は次の通りです。
【尿細胞診・尿潜血検査】
膀胱がん、腎盂がん、尿管がん 腫瘍マーカー検査:前立腺がん、肝臓がん、膵臓がん、胆嚢・胆管がん、乳がん、卵巣がんなど 線虫がん検査:胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん、卵巣がん、膀胱がんなど13種類
【マイクロRNA検査】
肺がん、胃がん、大腸がん、食道がん、乳がん、卵巣がん、膵臓がん 尿から全身の多数のがんのリスクを見つけることが可能です。
尿でのがん検査が注目される理由
尿でのがん検診は、体から自然に排出される尿を検体として用いるため、痛みや体への負担、合併症のリスクがないのが特徴です。
また、誰でも簡単に検体を採取できるメリットもあり、少ない負担で手軽にできるがん検査として注目されています。 近年、最新の臨床研究から生まれた線虫がん検査が話題となっていることも、尿検査に注目が集まる理由といえるでしょう。
全身のがんのリスクを高い精度で早期発見できるといわれており、今後の尿検査の可能性に期待が高まっています。
尿検査と血液検査の違い
尿検査と血液検査の違いを表で示します。 主な違いとして、血液検査では採血に伴う痛み、内出血や神経損傷などのリスクが生じますが、尿検査においてはそうした負担やリスクがありません。
尿検査 | 血液検査 | |
痛み | なし | なし |
侵襲 | なし | ややあり |
合併症リスク | なし | あり |
検査前の制限事項 | あり | あり |
費用負担 | 1,000円~数万円 | 3,000円~数万円 |
検査キットの利用 | 可 | 可 |
尿検査でがん検診を受けるメリットとデメリット
尿でのがん検診には、メリットもデメリットも存在します。
どちらも考慮したうえで、検査を受けることにより利益を得られるかを判断することが大切です。
どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれについて説明します。
尿検査のメリット
尿検査のメリットとしては、以下のことがあげられます。
- 検体採取が容易なので繰り返し検査がしやすい。
- 痛みや体への負担、合併症などのリスクがない。
- 比較的安価な費用で全身のがんのリスクを早期発見できる可能性がある。
簡便で費用面や身体面の負担になりにくいことが大きなメリットといえます。
最新の研究から生まれた線虫がん検査は、一般的な総合がん検診や人間ドックよりも少ない費用でより多くのがんの早期発見につながることが期待されています。
尿検査のデメリット
尿検査のデメリットとしては、以下のことがあげられます。
- 体調や疲労などの影響を受けやすい。
- がんの見落としや、がんでない人が陽性と判定される偽陽性が一定の割合で生じる。特に腫瘍マーカー検査では早期のがんを見つける精度が低い。
- 線虫がん検査、マイクロRNA検査は精度が高いといわれるものの、受けることにより利益を得られるという科学的根拠がない。
尿でのがん検査はあくまでがんのリスクがあるかどうかをふるい分けるものです。 陽性の判定が出た場合は、必ず精密検査を受けることが必要です。 ただし、尿検査の精度については明確なエビデンスのないものもあります。
偽陽性の場合、精密検査を受けることによる合併症のリスクや精神的な負担が生じる可能性があることを覚えておきましょう。 特に線虫がん検査ではがんの種類の特定ができず、陽性の場合でも精密検査は自費となるため、複数の高額な精密検査を受けても対価が得られないことになってしまいます。
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尿検査でのがん検診の費用
尿検査でのがん検診にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
比較的安価といわれる尿検査ですが、検査の種類によって費用の幅があります。
それぞれの尿検査の費用をその他のがん検査と比較しながらお伝えします。
尿検査とその他検査の費用比較
尿でのがん検診にかかる費用は、検査の種類や医療機関によって異なります。
自費で受ける場合の費用の目安は以下の通りです。
- 尿潜血検査:1,000円程度
- 尿細胞診検査:1,500~2,000円程度
- 腫瘍マーカー検査:1項目1,500~3,000円程度
- 線虫がん検査:16,000円前後
- マイクロRNA検査:3~6万円程度(対象とするがんの数による)
症状のある方、すでにがんの診断を受けている方の場合は保険が適用されるため、上記費用の1~3割が自己負担となります。
検査の種類にもよりますが、数万円〜20万円程度の費用がかかる画像検査と比較すると、尿検査の費用は安価といえるでしょう。 血液検査と比べても尿検査のほうが多少安い傾向にあります。
尿検査にまつわるFAQ
尿検査にはどのくらいの尿量が必要なの? 尿検査を受けるときに気をつけることって?
尿でがん検診を受けるにあたって、さまざまな不安や疑問が生じるかと思います。
ここでは、よくある疑問点について解説していきます。
尿一滴でも分かる?
線虫がん検査で用いられている線虫は、犬の1.5倍といわれる優れた嗅覚を持ち、ほんの微かながんの匂いにも反応するといわれています。 そのため、たった1滴の尿でも検査することが可能です。
その他の尿検査の場合、一般的に4~20ml程度の尿量が必要となります。 必要な量は検査の種類や医療機関によって異なりますので、事前に確認するようにしましょう。
紙コップの1/3まで、採取容器のラインまでといった形で指示されることが多いようです。
尿検査で事前に注意することはあまりないって本当?
尿でがん検診を受ける際に特別な準備は必要ありませんが、体調や食事、飲酒等の影響を受けやすいため、いくつか注意してほしいポイントがあります。
- 体調が優れないときの採尿は控える。感染症等に罹った方は1週間以上の期間をあける。
- 生理中、生理直後の検査は避ける。
- 前日のアルコール摂取は控える。
- 食後4時間以上あけて採尿する。
- 雑菌等の混入を避けるため、出始めと終わりの尿を避けて中間尿を採取する。
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また、生活習慣病の検査も含まれているため、がんのリスク因子である生活習慣にもアプローチすることができます。
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まとめ
体に負担をかけず、安価な費用で簡単に受けられるのが魅力の尿検査。
定期的に受けやすいことから、がんの早期発見に役立つことが期待されますが、精度が保証されていない点がデメリットといえます。
そうした点も踏まえたうえで、がんのリスクをチェックするための手段の一つとして、尿でのがん検診を受けてみてはいかがでしょうか。
健康への不安を軽減し、生き生きと暮らしを楽しむことにもつながるはずです。