泌尿器のがんとは?種類やリスク、検査費用なども詳しく解説!
泌尿器のがんの種類や検査費用などを解説します。
泌尿器が担う排尿は日常的な生理現象なので、うまく排尿できないと命に関わることもあります。 泌尿器のがんは発生リスクとして喫煙が知られ、悪性度が高いものも多いです。
がんの初期は自覚症状がないものがほとんどなので、定期的ながん検査の受診がおすすめですよ。
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泌尿器科のがんの種類
泌尿器とは尿の排出をおこなう器官で、腎臓・輸尿管・膀胱・尿道の総称です。 泌尿器科のがんの種類は多岐にわたり、代表的な以下のがんを解説します。
- 前立腺がん
- 膀胱がん
- 腎細胞がん
- 腎盂尿管がん
- 精巣腫瘍
前立腺がん
前立腺は男性にだけある臓器で、生殖器の一部です。 前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失うことで発生します。
早期の前立腺がんは、自覚症状がないことが多いです。 症状が出る場合には、尿が出にくい・排尿の回数が多いなどが報告されています。 前立腺がんを早期発見するために有用な検査の1つが、PSA検査。
人間ドックなどのオプションでPSA検査を受ける場合の費用は、2~3千円程度です。
膀胱がん
膀胱は、尿をためる袋状の臓器です。 膀胱がんは膀胱にできるがんの総称で、8割は粘膜内で留まる表在性のものですが、リンパ節や他の臓器に転移する場合もあります。
膀胱がんの主な症状は、血尿や頻尿・排尿痛・残尿感・切迫した尿意など。 がんが進行すると、尿が出にくくなったり、わき腹・腰・背中などが痛んだり、足がむくんだりします。
また膀胱がんの発生率は、男性は女性の3倍、喫煙者は非喫煙者の2~3倍といわれています。
腎細胞がん(腎がん)
腎臓は、体内の老廃物を排泄する臓器です。
腎臓がん(腎がん)は腎臓の細胞ががん化したもので、腎実質の細胞ががん化して悪性腫瘍になったものを腎細胞がんといいます。
がんが初期の段階では、ほとんど自覚症状がありません。
腎盂がん・尿管がん
腎臓で作られた尿は腎盂(じんう)、尿管を通って膀胱に貯められます。
腎盂にできるがんが腎盂がん、尿管にできるがんが尿管がんです。
がんが初期の段階では自覚症状ないことが多く、膀胱がん併発の可能性も高いといわれています。
精巣腫瘍
精巣は男性の生殖器で、精子や男性ホルモンを産生する臓器です。精巣腫瘍とは、精巣にできる腫瘍で20~30歳代に多く発生し、悪性で進行の速い場合が多いのが特徴的。
精巣が陰嚢内に入らずに鼠径部などに留まる停留精巣があると、発生率が高くなることが知られています。
症例の3分の1程度は遺伝的因子の関与が疑われていますが、はっきりした原因は不明です。 初発症状はないことが多く、痛みや無症状のまま精巣が大きくなったりします。
泌尿器のがん検査の費用
泌尿器のがん検査の費用は、病院により若干異なりますが下記が目安です。
- 尿検査のみ 2000円
- 採血+尿検査 3500円
- 採血+尿検査+エコー検査 5000円
- 膀胱鏡 4000円
- CT検査 5000円
採血+尿検査の費用
採血と尿検査を組み合わせた場合の費用を解説します。 検査費用の目安は、血液検査で2〜3千円・尿検査で5百円程度です。
ただし、検査項目の内容や受診する病院により費用は前後します。 一般的な膀胱がんの検査は、まず尿検査で血尿や尿中にがん細胞が含まれているかを確認することです。
また前立腺がんの早期発見には、PSAの血液検査が有効です。 次に、PSAの検査費用を解説しますね。
PSA検査の費用
PSAは、前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen)というがんマーカーの略称です。
前立腺組織が壊れると血液中にPSAが増加し、前立腺がんの可能性が明らかになります。
検査費用は2~3千円程度で、自治体の定期健診でもPSA検査をおこなうことが可能です。
PET-CT検査の費用
PET-CT検査とは、がん細胞の成長・増殖・転移がわかる検査です。
PET(Positron Emission Tomography)とCT(Computed Tomography)を一体化し、同時に2つの検査を行います。
PET検査だけでは病巣を特定できない場合があり、臓器のかたちを画像化するCT検査との組み合わせが有効です。 費用は自費で約10万円、検査の所要時間は2~3時間かかります。
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まとめ
泌尿器科の代表的ながんの種類とリスク、検査費用をまとめました。
がんの早期発見には、尿検査と血液検査が一般的です。
自覚症状が現れる前の発見・治療が大切。 手軽な検査キットの利用もおすすめですよ。
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