安いがん検査はやばい?がん検査の相場と料金のばらつきについて解説
がん検査の相場を知りたいと思っているあなたに、ぜひ知っていただきたいことがあります。
実はがん検査の料金には驚くほどのバラつきが存在するのです！
「安いがん検査は本当に安心できる？」安いがん検査は、やめた方がいい？」 その疑問にお答えするべく、今回はがん検査の相場とその背後にある理由について解説していきますので、ぜひご覧ください！
この記事を読むことで、あなたのがん検査への不安が解消され、安心してがん検査を受けられるようになれば幸いです！
覚えておきたいがん検査の3タイプ
ひとくちにがん検査といっても様々なタイプの検査があり、それぞれに特徴があります。
また、自己負担額についても差があるため、注意が必要です。
ここからは、「自治体が実施するタイプ」「職域で実施するタイプ」「医療機関が独自に実施するタイプ」の3タイプにわけて紹介していきます！
自治体が実施するタイプ
がん検査のタイプひとつめは「自治体が実施するタイプ」のがん検査です。
自治体が実施するがん検査は「対策型検診」といい「集団から、がんの疑いがある人を見つけ出し、早期発見と早期治療につなげ全体の死亡率を減少させる」ことを目的とし、 「公共的な予防対策のため、費用は無料もしくは少額の自己負担」になります。
また、科学的根拠に基づく有効性の確立した方法で実施されることも特徴です。
対策型検診での検査の種類は以下の5つです。
- 胃がん検査
- 大腸がん検査
- 肺がん検査
- 乳がん検査
- 子宮頸がん検査
費用については、自治体によって異なるため、気になる方はお住まいの自治体に確認するのが良いでしょう。
ちなみに「相場は500円〜3000円」程度で、任意でうけるがん検診に比べると安く検査を受けることができます。
職域で実施するタイプ
がん検査のタイプふたつめは「職域で実施するタイプ」のがん検査です。
がんは高齢者がかかるというイメージを持つ方も少なくないのではないでしょうか？
しかし、40代や50代の働き盛りの年齢ががんにかかるケースが増加しています。 そのため、職域で実施するがん検査は非常に重要な役割を担っているといえるでしょう。
がん検査をうけ、早期発見・早期治療を行うことで「従業員の命を守る」ことができ「医療費負担を軽減」する期待もできるなど企業にとってもメリットがあります。
しかし、職域で実施するタイプのがん検診は「法的な義務がなく、保険者や事業者が福利厚生の一環として行っている」もので、 「検査項目・対象年齢・検診の実施方法も様々」です。
がん検査の項目によっては、40歳以上や20歳以上の女性など対象が決まっており、誰でも受けられるわけではないため、確認が必要です。
医療機関が独自に実施するタイプ
がん検査のタイプみっつめは「医療機関が独自に実施するタイプ」です。
医療機関が実施しているがん検診を「任意で受ける」がん検査のことで、人間ドックなどがこれにあてはまります。
この任意で受けるがん検診は「個人が自分の死亡リスクを下げるために受ける」もので、「費用は医療機関によって異なる」のが特徴です。
一般的には「全額自己負担」ですが、自治体によっては助成金が設けられている場合もあるため、検討している方は確認が必要です。
「検査内容も医療機関によって異なり、個人の裁量で選ぶことができる」ため、それぞれの検査法のメリットとリスクをしっかりと吟味する必要があります。
がん検査を受けるタイプによって自己負担額が大きく変わる！
ここまで、3つのがん検査のタイプを紹介した各検査の特徴について以下のようにまとめてみました。
【目的】- 自治体・職域での検査
- 医療機関での検査
「個人の死亡リスクを下げるため、その人ががんにかかっている可能性がないか確認する」
【概要】
- 自治体・職域での検査
「自治体や職場の健康保険組合などが予防対策として提供する公共的な医療サービス」
- 医療機関での検査
「医療機関などが任意で提供する医療サービス」
【費用】
- 自治体・職域での検査
「公的資金が使用されるため、自己負担額は比較的安価（無料で受けられる場合もある）」
- 医療機関での検査
「全額自己負担（一部補助される場合もある）」
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がん検査はどうやって受ける?
ここまで「自治体でのがん検査」「職域でのがん検査」「医療機関でのがん検査」の特徴や概要について解説をしました！
では、これらのがん検査はどうやって受けることができるのでしょうか？ 各検査のタイプ別でがん検査の受け方について解説していきます！
自治体のがん検査
がん検査の受け方ひとつめは「自治体のがん検査」です。 自治体のがん検査を受けるには「お住いの市区町村や自治体が実施しているがん検診に申し込む」必要があります。
がん検診の案内は、「郵送される場合もあるが、自分で情報を集めないと行けない場合もある」ため、ホームページや広報誌などもチェックする必要があります。
自治体でのがん検査を受けられることを検討している方は、お住いの地域でどのようにがん検査が行われているか、自分でチェックしてみてください。
また、自治体でのがん検査にある5つのがん検診が、バラバラの期間で行われている場合もあるため、一度に全ての検査を受けられない場合もあります。
職域毎のがん検査
がん検査の受け方ふたつめは「職域毎のがん検査」です。 職域毎のがん検査を受ける場合は、職場の年1回の「定期健康診断に併せてがん検査が行われていることが多い」です。
自ら調べて医療機関の予約ををしなくても、がん検査の機会を得られる可能性が高いです。
職場によってはがん検査を実施していない場合もあるため、気になる方は職場の担当者に確認をしましょう！
もしも、職場でがん検査を実施していない場合は、自治体のがん検査や人間ドックを受ける必要があります。
医療機関のがん検査
がん検査の受け方みっつめは「医療機関のがん検査」です。 医療機関のがん検査で一般的なのは人間ドックなどかと思います。
医療機関独自のがん検査を受ける前には、医療機関で行っているがん検査のコースについて調べましょう。
自分が検査したい項目のあるコースを選択し、医療機関に連絡し日程の調整などを行いましょう。 提出書類や検便などが必要な場合は前日までに準備をして検査にのぞみましょう。
絶食や禁酒の指示がある場合もあるため、しっかりと確認しておきましょう。 尿検査がある場合は、当日の朝に採取しておきましょう。
医療機関についたら窓口で、検査について伝え提出書類や検体の提出を行います。 受付後、検査用の着替えに更衣し、医師による問診を受けます。気がかりがある場合は問診の時に医師に伝えて、確認しておきましょう。
問診後はいよいよ各検査にうつります。 検査の順番は医療機関によって異なります。
検査終了後、簡単な検査結果を伝えられ、詳細な結果は後日に伝えられます。 受診後の注意点についても説明があるはずなので、しっかりと確認し守りましょう。
費用に関しては、医療機関や検査する項目の数によって異なりますが、日帰りであれば3万〜7万円、一泊二日であれば4〜10万円が相場といわれています。
※女性の場合はレディースコースなど別途費用が必要な場合もあります。
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そもそもがん検査は必要?
ここまで、自治体、職域、医療機関での検査について解説をしてきましたが、市区町村や職場での健康診断があるのに「わざわざ別でがんの検査まで必要なのか？」と 考える方もいるのではないでしょうか。
確かに健康診断でも様々な疾患リスクを見つけることができます。 しかし、がんは健康診断での検査では見つけにくい場合も多く年をとり気づいたときには末期まで至っている場合も少なくありません。
さらに、がんは日本の病死で第一位の死因で、健康診断だけでなく、がん検査を受けることは重要と言えるでしょう。 いつまでも、元気で健康に過ごせるためにも、ここからはがん検査の重要性について解説していきます！
がん早期発見の重要性
がん検診の重要性で最初に語るべきなのは「がん早期発見の重要性」です。 がんは進行すると命を脅かす病です。
医療の進歩もあり、「がんの5年生存率は60％近く」ですが、「早期発見できれば90％が完治する」と言われています。
そして、がんの早期発見はがん検査を受けるしかないため、がん検査を受けることは大切といえます。 しかし、欧米のがん検査受診率が70％もあるのに対して、日本での受診率は20〜30％と、かなり受診率が低いのが現状なのです。
がんを見つけるには、がんのサイズが1cmにならないと見つけることができません。そのため、がん検査は定期的に受けることが重要で、 1度受けて大丈夫だからと考えず、定期的にがん検査をうけて、早期発見・早期治療にむすびつけていきましょう！
若いうちから受けるべき?
がんは年齢にともない発症率があがる傾向にありますが、若いからと言ってかからないというものではありません。
さらに、前述したとおり「がんは1cm以上にならないと発見しづらい」ため、若いうちから定期的に検査を受けるようにすることで、早期発見と早期治療が目指せます。
各がん検査の推奨年齢と頻度は以下のようになっています。
- 胃がん・・・50歳以上、2年に1回を推奨。
※胃部X線検査は40歳以上に対して実施可能で、毎年実施可能。
- 肺がん・・・40歳以上、1年に1回を推奨。
- 大腸がん・・・40歳以上、1年に1回を推奨。
- 乳がん・・・40歳以上、2年に1回を推奨。
※視診、触診は推奨しない。
- 子宮頸がん・・・20歳以上、2年に1回を推奨。
自分や家族のために定期的ながん検査を
がんは日本の死因1位の病気です。 高齢になるとがんになるというイメージが強かったがんは40代〜50代の働き盛りの世代でも発症率が高いことも徐々に認知されてきました。
まだまだ働くべき世代にがんが見つかることは、自分自身にとってもですが「家族にとっても不安と負担がのしかかる」できごとです。
定期的ながん検査を行い、安心を確保する。早期発見・早期治療を行うことは「自分や、大切な家族のためにもとても大切なこと」と言えるでしょう。
日本の医学の進歩はめざましく、早期発見できれば「がんの9割は完治する」時代となりました。
まだまだ現役で、家族のためにも健康でいたいという方は、是非、はやめの検査、定期的な検査をうけましょう。
まとめ
今回は、3つのがん検査のタイプについて解説し、「各がん検査タイプの特徴と費用の相場」について紹介しました。
また、「がん検査の早期発見、早期治療について」も触れ、がん検査の重要性について解説をしました。
繰り返しになりますが、「がんは日本の死因1位の病気」です。しかし、医療の発展に伴い「早期発見できたがんの完治率は9割近く」となっています。
自分のためにも、そして大切な家族のためにも、「定期的ながん検査を受け、早期発見・早期治療」につなげていきましょう！
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