子宮頸がん検診の費用は？市区町村のクーポンや補助についても解説
20～30代の女性に急増している子宮頸がん。
性交渉の経験がある方なら誰でもかかるリスクがあります。 初期の子宮頸がんは無症状のため、早期発見のためには子宮頸がん検診を定期的に受けることが大切です。
このページでは、子宮頸がん検診の費用と検査の流れについて解説します。 “子宮頸がん検診を受けたことがない”、“子宮頸がん検診の費用が心配”。 そんな方にご覧いただきたいおすすめの記事です。
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子宮頸がん検診の費用は？
子宮頸がん検診の費用は、お住まいの市区町村や年齢、検診を受ける場所によってさまざまです。
自治体や職場の検診の場合、費用助成によって無料または一部の自己負担で受けられることが多いですが、任意で受ける場合は自費診療となります。
各検診でかかる費用について詳しく解説します。検診費用をできるだけ抑えたい方はぜひ最後までご覧ください。
職域検診
職域検診は、事業主や医療保険者が主体となって行う検診で、従業員や医療保険加入者に対する福利厚生の一環として行われています。
がん検診の実施義務はありませんが、約5割の事業所が提携する婦人科のクリニックなどで子宮頸がん検診を実施しています。 かかる費用は事業所によって異なり、数千円の費用の一部または全額を負担してもらえる場合もあります。
自己負担なしで受けられる事業所が5割程度、一部自己負担が3割程度です。
市区町村の検診
市区町村の子宮頸がん検診は、20歳以上の女性を対象に実施されており、2年に1回の頻度で受けることができます。
自治体によって受診券が届く場合とご自身で申し込む場合があり、各市区町村が指定する婦人科の病院やクリニックで受診します。
詳しい受診方法については、お住まいの自治体のホームページを確認してください。 ほとんどの市区町村では検査費用の大部分を補助してくれるため、無料～1,000円程度で受けられます。
人間ドック
人間ドックでも自費で子宮頸がん検診が受けられます。
人間ドックの場合、全身の健康状態を総合的に評価するのが目的のため、健康診断や他の病気の検診と一緒に受けるのが一般的です。
そのため、費用は施設やコース内容によって幅があります。 全身の健康診断にオプションとして1万円前後で追加できたり、数万円のプランの中に子宮頸がん検診が組み込まれているところもあります。 健康診断と合わせて子宮頸がんのリスクもチェックしたいという方にはおすすめです。
婦人科
20歳未満でも性交経験があり子宮頸がんのリスクが心配な方、隔年でなく毎年検診を受けたい方などは、公費補助の対象外となるため、自費で受診する必要があります。
自費での子宮頸がん検診は、ほとんどの婦人科のクリニックや病院で受けることができます。
医療機関によって検診内容や料金は異なりますが、自費診療の場合、一般的な費用は5,000円前後です。 加入している健康保険組合から補助が出る場合もあるため、事前に確認して申請するようにしてください。
公費補助や無料クーポンとは？
公費補助
ほとんどの自治体では、がん予防推進のために公費でがん検診の費用を補助してくれる制度があります。
子宮頸がん検診の場合は2年に1回、20歳以上の女性が受ける検診費用の一部を市区町村が負担してくれます。 自己負担額は500円～1,000円程度のところが多く、中には無料で受けられる自治体もあります。 お住まいの自治体の案内に従って受診するようにしましょう。
職場などで子宮頸がん検診を受診する機会のある方、子宮・卵巣の病気の治療歴や自覚症状のある方などは対象外となるので、注意が必要です。
無料クーポン
多くの市区町村では、特定の年齢の方に向けて、子宮頸がん検診の無料クーポンを発行しています。
対象となる年齢は自治体によって異なります。例えば、大阪市では20歳と40歳の方、横浜市、川崎市、浜松市などでは20歳の方が対象です。自宅にクーポン券が届く場合と、ご自身での申請が必要な場合があります。
利用できる期限が決まっていますので、各自治体の案内やホームページの情報を確認し、早めに受診するようにしましょう。
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子宮頸がん（子宮がん）の検診の流れは？
子宮頸がん検診は問診、視診、内診、細胞診の流れで行われます。 問診票の記入後、医師の診察を受けます。スムーズに進めば診察時間は2～3分程度です。
検診の具体的な内容とスムーズに診察を終えるためのポイントをお伝えします。
問診
子宮頸がん検診では、最初に問診票の記入を行います。
月経の状況、不正出血などの自覚症状、これまでにかかったことのある婦人科疾患、妊娠・出産経験などを聞かれます。
答えづらい項目もあるかもしれませんが、診察と合わせて子宮頸がんのリスクを判断するための大切な情報ですので、正確に記入するようにしましょう。
視診・内診
問診が終わると診察室へ案内され、下着を脱いで内診台に上がります。
このとき、診察台が動いて仰向けで膝を開いた姿勢になります。 着替えがしやすいように、ゆったりとしたスカートなどの服装で行くのがおすすめです。 視診では、膣内に専用の器具を挿入して子宮頸部周辺の状態を観察します。 器具の挿入時に痛みや違和感のある場合がありますが、力が入るとうまく観察できないため、リラックスして臨みましょう。
内診では、医師が膣内に指を挿入し、子宮と卵巣の形や大きさ、動きなどを確認します。
細胞診
細胞診では、子宮の入口付近を専用のブラシやヘラで優しく擦って細胞を採取します。
このときの痛みには個人差があり、多少の出血が見られる場合もあるので、ナプキンを持参すると良いでしょう。 必要な細胞を十分に採取できるよう、月経中や月経直後は避けて受診するようにしてください。
採った細胞は顕微鏡検査にまわされ、子宮頸部の細胞に異常な変化がないかを確認します。 細胞診ですべてのがんを発見することは難しいため、2年に1回定期的に検査を受けることが大切です。
検査結果
病院や検診機関にもよりますが、基本的には1か月以内に検査結果がわかります。 郵送で通知される場合と、病院で医師から直接結果の説明を受ける場合があります。
子宮頸がん検診の結果は、「精密検査不要」か「要精密検査」のどちらかで表されます。 要精密検査の場合は、自覚症状がなくても必ず早めに精密検査を受けるようにしてください。 精密検査不要であった方も、不正出血などの自覚症状がみられた場合は婦人科のある医療機関で相談するようにしましょう。
自宅で検査できる「ウェルテクト」もおすすめ！
早期発見の基本は検診を定期的に受けることですが、子宮頸がん検診の受診率は40％程度です。 忙しくて病院で検診を受ける時間がない方も多いと思います。
そこで、自宅で簡単にがんのリスクを評価できるウェルテクトのサービスもおすすめです。
メンバーシップ制の健康モニタリングサービスで、年3回の血液検査・尿検査、遺伝子検査、医師によるオンライン診療や健康相談が受けられます。 ウェルテクトのがんリスク検査では、カプセルを飲んで就寝し、翌朝採取した尿をポストへ投函するだけで、がんのリスクが4段階で評価されます。
がんを診断するものではなく、リスクの程度を知るためのスクリーニング検査ですので、高リスク判定となった場合は本格的な検査を受けるようにしましょう。
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まとめ
子宮頸がんは若い女性に多いがんですが、早期に発見できれば治せる病気であり、子宮を残して治療できることもあります。
症状がなくても、2年に1回定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。
市区町村の公費助成や無料クーポン、健康保険組合の補助により、わずかな費用で受診することができます。 20歳を過ぎたら、定期的な検診で子宮頸がんの予防・早期発見に努めましょう。