がん簡易検査で早期発見・早期治療を！自宅でできる検査キットも紹介
がん簡易検査で手軽にがんリスクを調べ、早期発見・早期治療につなげましょう。
がんは早期発見で治癒率が高くなるため、定期検診を受けることが重要ですが、忙しくて検診に行けない方もいらっしゃると思います。
そんな方には手軽にリスクを調べられるがん簡易検査がおすすめです。現在、多くの種類のがん簡易検査キットが市販されています。
今回は、がん簡易検査について、その種類やメリット・注意点、高リスク判定が出た場合の対応をご説明し、おすすめ検査キット3選をご紹介します。
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がん簡易検査とは？
がん簡易検査キットは、簡単にがんのリスクを調べられるツールです。 基本的に、自宅で血液や尿、唾液等を採取して検査機関に送付するだけです。
検体の採取は、説明書通りに行えば誰でもできるようになっています。検体を送付すると、数週間程度で結果が届きます。
また、医療機関での取り扱いも増えており、人間ドックのオプションとして選択できる場合もあります。
簡易検査はあくまでがんのリスクを調べるためのもので、診断用ではありません。高リスクの判定が出たら、必ず医療機関で詳しい検査を受けてください。
がん簡易検査の種類
がん簡易検査は、検査方法の違い等、何を指標にするかで様々な分類ができます。
ここでは、検査を行った結果、「がん種の特定ができるもの」と「がん種の特定ができないもの」の2つに分類し、それぞれについて解説します。
① がん種の特定ができるもの
胃がん等の1種類のがんのリスク検査に特化したものと、複数種類のがんについて個別のリスク検査ができるものがあります。
高リスクの判定が出た場合は、そのがんに的を絞って精密検査を受けることができて効率的です。しかし、検査対象外のがんの見落としリスクはあります。
② がん種の特定ができないもの
通常は、検査キットごとにリスク判定が可能な複数のがん種が示されています。 高リスク判定が出た場合、どのがんのリスクが高いのかまでは特定できません。
そのため、がん検診や人間ドックを受診して、疑いのあるがんを調べる必要があります。
がん簡易検査のメリット
がん簡易検査のメリットをご紹介します。
- 自宅で簡単にできて時間もかからない。
- 検体の採取時は痛みが少ないか全くない。
- 費用は比較的安い。
- 多くの場合、一度に複数種類のがんリスクを判定できる。
- 早期がんのリスクを判定できるものもある。
- 陽性となった場合に、がん種の特定ができていれば、医療機関での検査がスムーズになる。
簡易検査は、忙しくてがん検診を受けに行けない方や、病院が苦手な方におすすめです。また、がんの定期検診を受けていても、家族歴のある方や1～2年ごとの検査では不安な方は、簡易検査により検査頻度を上げることをおすすめします。
がん簡易検査の注意点
がん簡易検査の注意点をご紹介します。
- 検査精度は100％ではなく、偽陰性や偽陽性の可能性もある。
- すべての種類のがんリスクを検査できるわけではない。
- 採血が必要な検査は、人によっては大きな苦痛を伴う。
- がん種の特定ができない検査で高リスク判定が出た場合、人間ドック等でどのがんの疑いがあるのか調べる必要がある。
- 保険適用外である。
- がんの診断ができるわけではなく、がんに罹っている可能性や将来のリスクを判定するものである。
簡易検査は診断用ではありませんが、高リスクの判定が出たことで医療機関での検査を受けて、がんの早期発見につながった事例も多いです。
説明書を読んで、「この検査では何がわかって何がわからないのか」をよく理解したうえで適切に使用する必要があります。
がんの早期発見・早期治療の重要性
一般的に、がんは早期発見・早期治療で治癒率が高くなり、再発や転移のリスクが下がり死亡率も低くなります。また、本人や家族の身体的・心理的な負担も軽減され、治療費も抑えられます。
日本人で男女ともに罹患数も死亡数も多い「大腸がん」を例にご説明します。大腸がんの5年純生存率（2014－2015年）は、ステージⅠでは92.3％と高いですが、ステージⅣだと18.3％と大幅に下がってしまいます。
この数字から、早期発見がいかに重要か理解していただけると思います。 早期発見のためには、定期的にがん検診を受けることが推奨されていますが、時間の都合がつかず検診を受けられない方もいます。
そのような方は、まずはがん簡易検査キットで、がんのリスクを調べるところから始めてみてはいかがでしょうか。
がん簡易検査で陽性が出た場合の対応
がん簡易検査の結果、「陽性（高リスク）」の判定が出た場合はどうしたらいいのでしょうか。 がん種が特定できる場合は、医師に相談のうえ必ず精密検査を受けてください。
がん種が特定できない場合は、まずは人間ドック等を受診し、どのがんの疑いがあるのかを調べる必要があります。その結果、必要ならば精密検査を受けてください。
精密検査の結果、がんと確定診断された場合は、治療を受けることになります。 結果的にがんでないことが判明した場合でも、必要に応じて簡易検査を取り入れながら、定期的にがん検診を受けることが、早期発見のためのカギとなります。
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自宅でできる検査キットおすすめ３選
がん簡易検査キットは非常に多くの種類があり、どれを選んだらいいのか迷う方もいらっしゃると思います。 そこで、おすすめの検査キット3選をご紹介します。
ウェルテクト
「ウェルテクト」は、健康管理をトータルサポートするヘルスケアサービスです。 公式サイトから申し込みます。価格は330,000円（税込）です。
「オンライン健康相談」「がんリスク検査」「血液検査」「遺伝子検査」の4つのサービスが含まれ、コンシェルジュによる検査の進捗サポートも受けられます。
「がんリスク検査」
尿検査によるがんのリスク判定を年3回行うことができます。「高リスク」と判定された場合は、がんドック受診サービス（年1回、20万円まで無料）を利用することができます。
「遺伝子検査」
唾液から抽出したDNAを用いた遺伝子検査で、がんや他の疾患の発症リスクの解析を行います。500項目以上の疾患の発症リスクを知ることで、生活改善に役立てることができます。
N-NOSE
「N-NOSE」は世界初の線虫がん検査キットです。線虫が尿中の「がん特有のにおい」に誘引される性質を利用しています。
ドラッグストアや公式サイトから購入できますが、人間ドックのオプションとして導入している医療機関も増えています。公式サイトで購入する場合、「1回検査コース」の価格は16,800円（税込）です。
全身15種類のがんについて、ステージⅠのがんリスクを判定することができるので、がんの早期発見につながります。 自宅で採尿して所定の方法で提出すると、約4～6週間後に検査結果が送付されます。
「高リスク」の判定が出た方には、無料で結果の解説や今後のアドバイス等のアフターサービスを受けられます。
おうちでドッグ
「おうちでドック」は、自宅で数滴の血液を採取して郵送するだけで、がんのリスクを調べられるがん検査キットです。がん以外にも生活習慣病を調べられるキットもあります。
公式サイトで購入することができ、「がん男性用」と「がん女性用」の価格はどちらも16,500円（税込）です。
男性用は「前立腺がん」「大腸がん」「食道がん」、女性用は「乳がん」「子宮がん」「大腸がん」「食道がん」のリスクが調べられます。
自宅で採血して郵送すると、検査結果が送付されます。また、無料で検査結果の説明や体の不調の相談等のアフターサービスを受けることもできます。
まとめ
今回は、がん簡易検査についてご説明しました。
- がん簡易検査キットは、手軽にがんリスクを調べられるツール。
- がん種の特定ができるものと、できないものがある。
- メリットは、「簡単にできる」、「一度に複数種類のリスク判定ができる」等。
- 注意点は、「精度は100％ではない」、「がんの診断はできない」等。
- 高リスク判定が出た場合の対応は、検査キットの種類により異なる。
- がん種が特定できる場合は、そのまま精密検査を受ける。
- がん種が特定できない場合は、人間ドックで疑いのあるがん種を調べ、必要ならば精密検査を受ける。
がんは日本人の2人に1人が罹患するといわれていますが、多くのがんは早期発見で9割近くが完治します。定期検診を受けている方も、がん簡易検査を適度に取り入れることで、より早期発見につながりやすくなります。
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