がんの血液検査を徹底解説!おすすめキットや気になる費用も解説!

がんの早期発見のために定期的に受けることが重要ながん検査。

血液検査は、がんのスクリーニングに用いられる主要な検査の一つです。

今回は、がん血液検査の種類や精度、気になる費用について解説します。

東芝が生んだ最新の高精度ながん検出技術にも注目! 病院に行くことに抵抗がある方のために、自宅で簡単に検査ができるキットもご紹介します。 時間とお金をかけず手軽にがんのリスクをチェックしたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

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がん血液検査について

がん血液検査について

がんを発症すると、がんが存在する部位の臓器の働きが妨げられ、体の中にさまざまな異常をもたらします。

そうした異常は血液データにも表れるため、血液検査はがんが存在する可能性を知るための手がかりとして有用です。

がん血液検査の精度

がん検査の精度とは、がんのある人が正確に陽性と判定され、がんのない人が陰性と判定される度合いを意味します。

精度が高い検査ほど見落としや誤診断が少ないといえます。 血液検査に関して言うと、がんを見つける精度が高いとはいえない検査です。 がんがあっても血液中に異常が現れない場合もあり、逆にがん以外の原因で数値が高くなることもあるからです。 そのため、他の検査と合わせて診断の参考にしたり、がんの可能性があるかどうかを知るためのリスク検査として用いられています。

ただし、PSAという腫瘍マーカーに関しては、前立腺がんを見つける精度が高いことがわかっており、スクリーニング検査として用いられています。

また、東芝のマイクロRNA技術によって高精度でがんを検出する実証研究が進んでおり、将来的な精度の向上が期待されます。

がんの種類ごとに血液検査は異なる

がんの種類によって、スクリーニングや治療効果判定の指標となる血液検査項目は異なります。 腫瘍マーカー検査のように複数のがんのスクリーニングに共通した検査方法もありますが、特定のがんのリスク判定に用いられる血液検査もあります。

特定の臓器に関わる酵素の値や、がんのリスク因子となる細菌、遺伝子変異の有無などを検査することにより、間接的にがんの存在や大きさを予測することができます。

次の見出しでは、各検査方法と対象となるがんの種類を紹介します。

がんの種類ごとの血液検査

がんの種類ごとの血液検査

がん血液検査にはいくつかの種類があります。

各検査方法と対象となるがんの種類は次の通りです。

  • 腫瘍マーカー検査:前立腺・食道・胃・大腸・膵臓・甲状腺・乳がんなど多数のがん
  • 膵酵素検査:膵臓がん ABC法(胃がんリスク層別化検査):胃がん
  • 生殖細胞系列遺伝子検査(遺伝学的検査):遺伝性腫瘍 マイクロRNA検査:乳・膵臓・卵巣・前立腺がんなど13種類のがん

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは、がん細胞やがんに反応した周囲の細胞から作り出される特徴的な物質です。 がんが増殖するとこの物質が増えて血液中に流れ出すことから、がんの存在や大きさを予測できるメジャーな血液検査となります。

ただ、初期のがんでは数値が上がりづらく、がん以外の病気や生活習慣によって上昇することもあるため、これだけでがんの有無を判断することはできません。

他の検査と合わせて判断材料の一つとしたり、治療効果や再発の有無を確認する目的で行われる検査です。

膵酵素

膵酵素は、膵液に含まれるアミラーゼなどの消化酵素であり、膵臓がんのリスクを見つける指標として用いられる血液検査項目です。

膵臓がんによって炎症が起こると、膵酵素が血液中へ漏れ出して数値が上昇することがあります。 膵炎や肝炎、腎不全等の疾患、過剰な飲酒や脂質摂取によって上昇する場合もあるため、高値だからといって膵臓がんであるとは限りません。

他の血液検査や画像診断の結果と合わせて複合的に診断するための要素の一つです。

ABC法(胃がんリスク層別化検査)

胃がんのリスク因子であるピロリ菌感染の有無を調べる検査と、胃粘膜の萎縮の程度を調べるペプシノゲン検査を組み合わせて胃がんのリスクを判定するがん検査です。

血液検査によって血中のピロリ菌抗体の値とペプシノゲン濃度を測定することにより、将来胃がんになりやすいかどうかをA~Dの4つの群に分類します。

ペプシノゲンは胃から分泌される消化酵素の元となる物質で、この濃度が低いと胃が老化して萎縮が進んでいるといえます。 B~D群に分類された場合は、ピロリ菌の除菌や精密検査が必要です。

生殖細胞系列遺伝子検査(遺伝学的検査)

血液中のリンパ球などの細胞から、個人が生まれつき持っている遺伝子の情報を解析することで、がんの発症リスクに関係する遺伝子変異の有無を調べる血液検査です。

生殖細胞系列遺伝子の変異が関与する遺伝性のがんには、家族性大腸線腫症、遺伝性乳がん卵巣がん症候群、遺伝性黒色腫などがあり、がん全体の5~10%にあたります。

しかし、遺伝子検査でわかるのはがんのリスクだけとは限りません。 他の病気のリスク因子や遺伝性疾患等が見つかる可能性もあり、家族にも関わることですので、検査を受けるかどうかを慎重に判断することが求められます。

東芝が生んだマイクロRNA技術にも期待!

近年、東芝が大学や研究センターとの共同研究により開発したマイクロRNAによるがん検出技術が注目を集めています。

マイクロRNAとは、体の中で遺伝子情報などをコントロールしている核酸分子です。 血液中の種類と量を調べることによって、さまざまながんを早期に見つけられる可能性があることがわかっています。

まだ東芝での研究開発段階ですが、実用化されれば、たった1滴の血液で13種類の初期がんを99%の精度で検出できるという優れた検査技術です。 東芝では実装に向けた検証が進められているとのこと。今後の実用化に期待が高まります。

病院での血液検査が苦手な方はキットの活用を検討!

病院での血液検査が苦手な方はキットの活用を検討!

病院での採血が苦手、忙しくて病院に行く時間がないという方も多いと思います。

最近では、病院に行かなくても自宅で簡単にできる血液検査キットが増えてきています。 病院と変わらない精度でがんのリスク判定ができるキットもありますので、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

ここでは、3つの代表的なサービスをご紹介します。

ウェルテクト

年3回の血液検査と尿検査、唾液による遺伝子検査、オンライン診療や健康相談などが受けられるメンバーシップ制の健康モニタリングサービスです。

がんのリスクだけでなく生活習慣病のリスクチェックもサービスに含まれており、がんのリスク因子である生活習慣へのアプローチにもつながります。

費用は年間33万円ですが、病院に行かなくても健康の総合的なサポートが提供され、高リスク判定時には人間ドッグの受診費用を20万円まで保証してもらえるサービスもあります。

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おうちでドッグ

血液と尿からがんや生活習慣病のリスクをチェックできる検査キットです。

自宅で採取した血液と尿を専用の窓口に郵送すると、2~3週間で検査結果がわかります。 がんと生活習慣病の両方をチェックできるもの、胃がんリスクに特化したものなどご自身の検査したい内容にあったものを選べます。

がん検査のキットは男性用と女性用に分かれており、それぞれの性別でかかりやすい数種類のがんのリスク検査が可能です。 いずれも1~2万円程度で病院と変わらない精度の検査が受けられます。

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デメカル 血液検査キット

がんや生活習慣病のリスクをセルフチェックできる郵送型の血液検査サービスです。

手順は、自宅で少量の血液を採取して検査センターに送るだけ。1週間程度で結果が郵送されます。

専用のキットによってわずかな痛みで血液を採取できるので、病院での採血が苦手な方も安心です。

がんのリスク検査には、胃がんリスク層別化検査、ピロリ菌検査、性別によってリスクの高いがんをチェックできる腫瘍マーカー検査など5種類のキットがあります。 費用はいずれのキットも1万円前後です。

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がん血液検査にかかる費用

がん血液検査にかかる費用

がん血液検査の費用は、検査の種類や医療機関によって異なります。 自費で受ける場合の各検査費用を示します。

  • 腫瘍マーカー検査:1項目3,000円前後
  • 胃がんリスク層別化検査:約5,000円
  • 膵酵素検査:約1万円
  • 遺伝学的検査:数十万円
  • 胃がんリスク層別化検査は自治体の検診として実施しているところもあり、その場合は無料~500円程度で受けられます。

自己負担額と保険適用

画像診断等によってがんの確定診断を受けている方の場合は保険が適用されますが、スクリーニング目的で血液検査を受ける場合は自費診療となります。

保険適用の方は前の見出しで示した検査費用の0~3割が自己負担となります。

生殖細胞系列遺伝子検査についても、発症前診断として受ける場合は自費診療のため、高額な検査費用に加えて遺伝カウンセリング代なども全額自己負担する必要があります。

まとめ

まとめ

血液検査は少ない費用と負担でがんのリスクを評価できる検査の一つです。

リスクがどのくらいあるのかを知ることは、定期的な検診受診や精密ながん検査へのステップとして重要です。

健康への不安を軽減し、生き生きと暮らしを楽しむことにもつながるでしょう。 ご自身の性別や家族歴、ライフスタイルに応じて、一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。

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ご注意事項 リスク検査「ウィルテクト」の性質について:
当検査では、健常者とがん患者から得られた解析結果を照らし合わせ、リスクの度合いを情報として提示します。この検査は体内環境におけるリスクを把握することを目的としています。健康診断や精密検査などのメディカルチェックや疾患予防への対策検討等への参考として利用されます。

検査結果の有用性について:
診断を目的として実施する画像解析や血液・生化学検査等に代わるものではありません。また、体内にがんがあるかどうかを判断する検査ではありません。がんの診断にはがん種ごとに定められているガイドラインに基づく診断が必要です。

参考文献との関連性について:
紹介した検査は、参考文献の統計データを基にお客様の遺伝傾向を予測するものであり、現在のお客様の健康状態とは異なる場合があります。

医療行為との区別について:
当記事で紹介した検査は、医療行為に該当せず、診断ではありません。検査結果は医師の診断内容や処方箋を置き換えるものではありません。